今週の東京株式市場は、「崩れそうで崩れない」粘り腰の一週間でした📈
週明けは前週の急落を引きずって下値を探る展開でしたが、週半ばから空気が変わり、金曜日の日経平均は273円58銭高の6万6,405円56銭で取引を終えています。前週末(6万6,016円36銭)と比べると週間では+389円20銭、率にして+0.59%のプラスでした。
数字だけ見ると「ほぼ横ばい」なのですが、中身はかなり忙しい一週間。前の週が週間で約4%安と大きく下げていただけに、「ここからさらに崩れるのでは……」とヒヤヒヤしていた方も多かったのではないでしょうか。結果としては下値をしっかり固め、じわりと値を戻す形になりました。今週の動きを一緒に振り返っていきましょう😊
今週の日経平均の動き
まずは今週の日経平均を数字で整理します。
- 週の始値:6万5,978円95銭(8/24)
- 週の終値:6万6,405円56銭(8/28)
- 週間騰落:+389円20銭(+0.59%)
- 週間高値:6万6,954円69銭(8/27)
- 週間安値:6万4,609円47銭(8/25)
週の「谷」は火曜日(8/25)でした。この日は一時6万4,600円台まで沈み、週明けからの下落が止まらない雰囲気に。ところがここで押し目買いが入り、終値は6万5,856円43銭とプラス圏に切り返しています。この日の「行って来い」が、今週の底値を作った格好です。
そこからは水曜(6万6,262円)、木曜(6万6,131円)と6万6,000円台を固め、金曜日は米半導体株高を受けて反発。前場には550円高まで買われ、高値は6万6,842円82銭まで伸びました。ただ後場は上値が重く、伸び悩んで引けています。
ちなみに市場の不安心理を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(日経VI)は23.25と、金曜日だけで17%も低下しました。「投資家のドキドキ度」が一気に落ち着いた、ということですね。TOPIXも+0.72%、東証グロース市場250指数は3カ月ぶりの高値と、全体的に安心感が戻ってきた一週間でした。
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今週の注目ニュース・材料
今週、相場を動かした主な材料を整理します。
①ジャクソンホール会議(8/27〜29)🏦
米国の中央銀行にあたるFRBが主催する経済シンポジウムです。今回は新しくFRB議長に就いたウォーシュ氏が初登壇するということで、「どんなことを言うのか読めない」という警戒感が週を通じて相場の重しになりました。金曜日に上値が重かったのも、この講演を控えた様子見が理由です。
②エヌビディア決算と米半導体株高💹
米AI半導体大手エヌビディアの決算をきっかけに、週後半は米国のハイテク株が上昇。この流れが金曜日の東京市場の反発につながりました。
③7月の米PCEデフレーター(8/26)
PCEデフレーターは、FRBがもっとも重視する物価指標です。ここが落ち着いていれば利下げが期待でき、株にはプラス。今週は大きなサプライズはなく、金利の急変動は避けられました。
④「円安=株高」の関係が崩れつつある💱
これまでは円安になれば輸出企業の利益が増えて株高、というのが定番でした。ところが最近は、株・債券・円が同時に売られる「トリプル安」の日が増えています。教科書どおりに動かない相場になってきた点は、頭の片隅に置いておきたいところです。
⑤物色対象の入れ替わり
金曜日は日経平均が上がった一方で、日経半導体株指数は-2.10%と下落しました。半導体一辺倒だった資金が、出遅れていたソフトウエアや内需株に移った一日だったといえます。
今週の注目銘柄
今週、とくに目立った動きをした銘柄を見ていきましょう(数値は8/28の前日比)。
リクルートホールディングス(6098):+4.89%
今週の上昇組の主役級。求人・人材サービスが主力で、景気敏感な性格を持つ銘柄です。米国の雇用関連指標への警戒がいったん和らいだこと、そしてこれまで出遅れていた反動もあって、まとまった買いが入りました。
富士通(6702):+4.02%/野村総研(4307):+4.36%
金曜日の主役は「SaaS・ソフトウエア関連」でした。SaaSとは、ソフトを買い切るのではなく月額で使うサービスのこと。景気に左右されにくい安定収益が評価され、夏場に売られていた反動で見直し買いが集まっています。トレンドマイクロ(4704)も+5.94%と大きく買われました。
キオクシアホールディングス(285A):-8.76%
一方で今週いちばん厳しかったのがこちら。半導体メモリー大手で、ここ数カ月の相場を引っ張ってきた主役だっただけに、利益確定売りの勢いも強くなりました。上がった銘柄は下げるときも速い、という典型例です。古河電工(-4.55%)、住友電工(-3.33%)といったAI関連の電線株も同様に売られました。
今週の教訓は、「ひとつのテーマに集中しすぎない」ということかもしれません。分散の大切さが、そのまま数字に出た一週間でした。
来週の注目イベント・見通し
来週は月をまたいで9月相場入り。米国の景気を確かめるイベントが目白押しです📅
- 9/1(火):米JOLTS求人件数、米ISM製造業景況指数
- 9/2(水):米ADP雇用統計(民間版の雇用統計)
- 9/3(木):米新規失業保険申請件数、米ISM非製造業景況指数
- 9/4(金):米8月雇用統計(来週いちばんの山場)
ポイントは「指標が強いか弱いか」よりも、その結果が米長期金利にどう跳ね返るかです。雇用が強すぎれば利下げ期待が後退して金利上昇→株の重しに。逆に弱すぎれば景気減速懸念が出て、これも株にはマイナス。「ほどよく弱い」が株にとってはいちばん心地よい、というのが今の相場の構図です。
見通しとしては「やや中立、レンジ推移」とみています。日経VIが大きく低下し、グロース市場も戻り歩調にあることから下値は堅そうですが、雇用統計を通過するまでは大きく上を追いにくい展開が続きそうです。6万5,000〜6万7,000円のレンジを意識しておくとよいでしょう。
まとめ
今週の日経平均は+0.59%と小幅高。前週の急落からいったん落ち着きを取り戻し、半導体からソフトウエア・内需へと物色の主役が入れ替わった一週間でした🔄
相場の主役はコロコロ変わりますが、そのたびに乗り換えていては疲れてしまいます。だからこそ大事なのが長期・分散・積立という基本。毎月コツコツ積み立てていれば、今週のような上下は「安く買えるチャンス」に変わります。
来週は雇用統計という大きな山があります。無理をせず、ご自身のペースで。それではまた来週、市場でお会いしましょう👋
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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