ここまできて自分にできること(廃棄物編)②

 個々の企業個人店舗などから発生する『粗大ゴミ』個人の家庭などから出る『粗大ゴミ』及び『ゴミ屋敷』など、過去色んな場所の片付けをしてきました。

 大きな企業では、食品なども賞味期限が切れているものや、切れてないけど店舗に陳列することが出来ないくらいに賞味期限が短いものなども『廃棄対象』でした。

 『粗大ゴミ』と言われるものでも、商品として出せなくなった新品の処分(倒産やロゴの変更など・・・。)日本では、普通に使用できるものも当時は特にどんどん廃棄処分の対象になっていました。 

 現在では、その辺は多少流通するようになってきてるかと思いますが、20年前では全て『廃棄処分』。本当にもったいないですね・・・。

 『処分対象物』は産業廃棄物として『マニフェスト伝票』を発行し、完全に処分してきました。企業の大量廃棄に関しては、商品そのものよりも管理コストがかかることが大きな問題だったのかもしれません。

 研究所などでは、実験後の機械副産物などの処分とかが多かったですね。飲料メーカーなどの場合は、試験的に作ったものの本体副産物搾りかすなど。研究所によって違うのかもしれませんが、一つの研究が終わると、それに使用していた機械類全てを処分するんです・・・。モノとしては使えるモノです。研究員にもよるかもしれませんが、他の研究に流用したり他の人がそれを使ったりとか、しないんですね・・・。

 毎年新しい商品が開発されるにつれて、その時期その時期になると大量の研究機材廃棄をしてました。こちらとしてはクライアントからの依頼なのでしっかり『廃棄処理』させていただいていました。

 個人企業様(飲食店や個人店舗)に関しては、発生量は大したモノではなかったですが、少ないが故にクルマを手配するほどの量でない時は少しやりにくかったです。

 溜めてもらって、軽トラックで積むくらいの量になるなら、まだいいのですが・・・。『粗大ゴミ』を溜めておくことが出来ないくらいの店舗のが多く、そんな時は数店舗分を積みあわせで処理したりもしていました。

 ここで『契約』『マニフェスト伝票』が発生するんですね。大きな会社は排出者側も分かっているのでスムーズに進めることができるのですが、個人店舗、特に飲食店などではたかが『粗大ゴミ』を『捨てる』だけに『契約書』とか『マニフェスト伝票』とか説明して契約しないと進められない。

 これが最初はなかなか時間がかかっていました。慣れてくるとある程度は分かってくれるようになりましたが・・・。

 次に『一般家庭』からの『粗大ゴミ』『ゴミ屋敷』の処分です。これは、基本的にはきっちり分別すればほとんどのものが『公共処分場』で捨てることが出来ます。きっちり分別すれば、『市役所』の『清掃業務課』で受け付けてくれます。有料の場合でもかなりの安価で、です。

 でも、その『分別』をするのが『出来ない』『めんどくさい』などの流れで、『私』のところに見積もり依頼が来てました。

 処理方法としては、一般家庭のものなので『こちら』で分別して『公共処分場』『リサイクルセンター』に持ち込み処理する流れになります。分別する種類に合わせて車両を用意、分別作業員の人数作業時間の計算。処分にかかる公共処分場の処分代金の計算などをして、見積もりします。

 現在ではかなり細かく計算されているかもしれませんが、その当時はまぁまぁ『ざっくり』した料金で見積もってました、もちろん『儲け』が確実に発生するようにです。

 特に『ゴミ屋敷』『引越し処分』『死亡後の片付け』などでは、大きな額の見積もりでもクライアントは納得してました。

 現在には当てはまらないと思いますが、その当時の『私』が出していた基本的な見積額を次に記載しておきます。

 ・パッカー車両(人員2人)30,000円
 ・4tコンテナ車両(人員1人)30,000円
 ・軽トラック(人員1人)20,000円
 ・10tコンテナ(人員1人)100,000円
 ・基本的人権費 5,000円/人

 全てクルマ使用代が基本で、処分の料金はです。一般廃棄物、リサイクル品目の場合は、車両使用代金に処分用金は含んでました。産業廃棄物の場合は、重さであったり発生m3(立方メートル)であったりでした。

 産業廃棄物処理の場合で焼却処理の場合で50円/kg前後。破砕選別処理の場合で7,000円/m3前後だったと思います。

 個人向けの場合は、特にクライアントがしっかり分別してくれていたら安価な処理が可能ですが、丸投げされると、だいたい50,000円〜150,000円。大掛かりな時には更に高額な仕事になっていました。しかしこれでも依頼してくるクライアントは喜んでくれてました。

 仕事はもちろん丁寧にさせてましたし、毎回大きな案件に関しては『私』自身が初めから終わりまで立ち会っていましたので、作業内容には自身を持っていました。

 こんな具合で、大量生産大量廃棄の時代、しっかりその流れに乗って仕事をさせていただいていました。

 さて次回は多少時代が進み、『リサイクル』に世の中が注目し始めてきた辺りを記載していきたいと思います。産業廃棄物処理の『全盛期』がここまででした。www www www。

 

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